事業内容
日本和装ホールディングス株式会社とそのグループ企業は、きもの関連事業を中心に展開しています。同社グループは、文化ビジネス創造企業として、和装文化の普及と継承に注力しており、小売業にとどまらず、仲介業としての新たなビジネスモデルを確立しています。
中核事業である「日本和装」事業では、きものの着付け教室の運営を通じて、きもの文化のPR活動を行い、和装文化の普及啓発と販売仲介業務を展開しています。同社は、新規顧客向けに無料のきもの着付け教室を提供し、卒業生向けにはニーズに応じた教室やイベントを企画しています。これにより、全国のきものや帯のメーカー、和装品の卸売業者や生産者組合などと連携し、販売機会を提供しています。
グループ企業には、博多織の製造を手がける株式会社はかた匠工芸や、割賦販売斡旋業を営むニチクレ株式会社、きもの専門のモデルエージェンシー事業を行う株式会社メインステージなどがあります。また、和装小物の通信販売を行う日本和装ダイレクト株式会社や、ベトナムで和服縫製に関する生産管理コンサルティング業を営むNIHONWASOU(VIETNAM)CO.,LTD.など、国内外で多岐にわたる事業を展開しています。
その他の事業として、ニチクレ株式会社が金銭貸付業を行っています。また、注記として、NIHONWASOU(CAMBODIA)CO.,LTD.は2023年1月25日に解散決議を行い、清算手続中であることが記されています。
このように、日本和装ホールディングス株式会社グループは、和装文化の普及と継承を目指し、教育、販売、コンサルティングなど多方面で事業を展開しています。
経営方針
日本和装ホールディングス株式会社は、和装文化の継承と普及を目的とした多角的な成長戦略を推進しています。同社は、和装市場の活性化を図るために、「教えて・伝えて・流通を促す」というビジネスモデルを採用し、和装文化の魅力を広く伝えることに注力しています。このビジネスモデルは、きもの着付け教室の運営を通じて、和装文化のPR活動と販売仲介業務を展開することで、和装文化の普及啓発に貢献しています。
同社グループは、和装業界における「ワンストップ・ソリューションによるグループシナジー」を強みとしています。これにより、製造から販促、アフターケアまで、グループ内で完結するビジネスモデルを構築しています。この統合されたアプローチは、不透明な外部環境下でも比較的安定した成果をもたらしています。
中期経営計画においては、メインブランドである日本和装事業を中心に、グループ会社がそれぞれの強みを活用し、和装業界に関わるあらゆるシェアの拡大を目指しています。さらに、サブブランドの創造にも注力し、和装業界における売上シェアナンバーワンを目指すとしています。
優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題としては、全社的な生産性向上、新規受講者の獲得、卒業生へのアプローチ、ガバナンス体制の強化、新型コロナウイルス感染症の影響への対応が挙げられています。これらの課題に対して、組織整備と教育強化による人材育成、効果的なプロモーション活動、品質やサービスの向上による顧客満足度の向上、適切な経営管理体制の構築などを進めています。
日本和装ホールディングス株式会社は、和装文化の継承と普及を目指し、教育、販売、コンサルティングなど多方面で事業を展開しており、その成長戦略は、和装業界全体の活性化に貢献することを目的としています。