事業内容
日本エマージェンシーアシスタンスは、医療アシスタンス事業とライフアシスタンス事業の二つの主要な事業セグメントを持つ企業です。同社グループは、日本エマージェンシーアシスタンス本体及びその支店、連結子会社から構成されており、特に連結子会社は医療アシスタンス事業に注力しています。
医療アシスタンス事業では、海外旅行保険の付帯サービスとして、損害保険会社からの受託による医療アシスタンスサービスを提供しています。これには、海外での怪我や病気に対する電話での対応、受診支援、搬送サービスが含まれます。また、自社展開のアシスタンスサービスとして、法人や官公庁との直接契約に基づく医療アシスタンスサービスも行っており、海外駐在者や渡航者への医療支援や危機管理情報の提供などを実施しています。
ライフアシスタンス事業では、クレジットカード会社からカード会員向けにコンシェルジュサービスを受託しています。このサービスは、レストランの予約やイベントチケットの取得など、「より気持ちよく、より楽しい」海外生活をサポートすることを目的としています。
同社は、医療アシスタンスとライフアシスタンスの両方で、国境を越えた環境にあるユーザーへのサポートを提供しており、医療問題の解決から日常生活の充実まで、幅広いニーズに応えるサービスを展開しています。
経営方針
日本エマージェンシーアシスタンスは、医療アシスタンス事業とライフアシスタンス事業を核として、成長戦略を推進しています。同社は、グローバル化が進む中で、日本人のみならず世界中の顧客に対して、細やかな「ジャパンスタンダード」のアシスタンスを提供することを基本方針としています。新型コロナウイルス感染症の収束後の社会変化に対応し、オペレーション能力の向上とサービス体制の構築、組織再編を進めることで、少数精鋭の業務運営を目指しています。また、デジタル技術を活用したビジネスモデルの変革にも取り組んでいます。
中長期的な経営戦略として、安定した利益の確保と企業体質の確立を重要課題と認識し、医療アシスタンス事業の一層の拡充や、セキュリティアシスタンスを含むトータルリスク管理の支援、救急救命アシスタンス事業の展開など、複数の施策を実践しています。これらの事業を通じて、顧客満足度の向上と高い信頼の獲得を目指しています。
さらに、ライフアシスタンス事業では、既存顧客からの信用を生かし、高品質のサービス提供を武器に事業拡大を進めています。経営指標としては、利益確保に加え、キャッシュ・フロー経営やROE(自己資本利益率)向上による企業価値の増大を目標としています。
日本エマージェンシーアシスタンスは、事業の効率化、収益の拡大、新しいビジネス分野の構築など、具体的な経営方針と事業分野別の実行方策を掲げ、優先的な事業推進に取り組んでいます。これにより、新型コロナウイルス感染症の影響が弱まるとともに、経済活動の制限が緩和される中で、業績回復が期待されています。