あけましておめでとうございます。 旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
新年一発目ですが、特集を続けます。今回集めたのは中国の主要テクノロジー企業の動向。
アメリカだけでなく、中国でも巨大テック企業による「独占」が問題視されています。2021年、このテーマは最大の焦点の一つになるのは確か。
この時代、大手IT企業が与える影響はあまりに大きい。年末になっても同様の状況が強化されるか、ほんのわずかでも情勢が変わるのか。貴方はどう思うでしょうか。
Shutterstock
アリババグループの2020年7〜9月期決算は、最終損益が265億元(≒4,200億円)で、前年比63%の減益となった。
業績は堅調だが、アリババグループは巨大になりすぎた。今後も急成長を続けるのは容易ではない。
傘下にあるアント・グループのIPOは、史上最大のIPOになることが予想された。しかし、11月3日に延期が発表。中国当局によるフィンテックの新たな規制導入や、創業者ジャック・マー氏などを対象にした聴取が行われている。
中国当局は12月24日、アリババグループを独占の疑いで調査すると発表。問題視されているのは、加盟店に対して他プラットフォームへの参加を禁じる「二者択一」とよばれる慣習である。
上に示したのは、2018年1月時点での米国のフードデリバリー市場シェアである。
トップは老舗プレイヤーのGrubhubで39%、それをUber Eatsが猛烈に追い上げるという構図だった。
それから3年近くが経過し、トップシェアを握ったのはUber Eatsではない。Uber Eatsよりも先に創業しながら先を走られていたDoorDashだった。
2020年末時点、DoorDashは米国内で市場シェア50%を超える。Grubhubは18%にまで落ち込み、Uber Eatsは23%と粘っている。
米国内ではDoorDashに敗北したと言えるUber Eatsだが、取扱高全体ではDoorDashよりも大きい(直近決算時点)。両者にどんな戦略の違いがあるか、昨日の記事でご紹介した。
中国の巨大インターネット企業テンセントの7〜9月期決算は、スマホ向けゲーム事業が成長を牽引した。
中でも人気なのが、5対5のオンライン対戦『王者栄耀(Honor of Kings)』だ。5周年を迎えたこのゲームは、日次アクティブユーザー数が1億人を突破した。
主な課金対象はキャラクターの着せ替えで、ゲームの勝敗には影響しない。通常、スマホゲームは男性プレイヤーが多いが、王者栄耀は女性プレイヤーが半数を占める。
足元の業績は順調に拡大を続けているテンセントだが、アリババ同様に中国当局との摩擦が起こっている。中国当局は12月14日、「過去の買収案件に関して独占禁止法が求める申告を怠った」としてアリババとテンセント系企業に罰金を科した。
15日にはHUYAとDouYuの合併について企業結合(事業者集中)法に基づいて審査していると発表。
両社は中国のライブ配信プラットフォームの二大巨頭で、10月に合併を発表していた。子会社を通じて、テンセントは新会社(時価総額100億ドル超)の議決権の67.5%を握ることになっている。
Strainer
無料で読めるStrainerのニュースレター。これからの未来を作る社会人に読んでもらいたいという思いで、運営を頑張っています。
Strainerを応援する方法は二つ。一つはプレミアム会員にご登録いただくこと。値段に見合った価値をご提供できるよう、システム開発や組織拡大に投資していきます。
もう一つの方法は、このニュースレターをご紹介いただくこと。
Strainerのニュースレターでは、無料の読者にも毎回3トピックをご紹介。損することは何もありません。真面目な経済情報の取っ掛かりに、是非ご友人や先輩後輩に紹介してみてください。
紹介方法はとてもシンプル。以下の3ステップで完了します。
① 招待管理ページにアクセス
② 固有の招待用URLをコピー
③ メールやSNSなどでURLを共有
クリックして招待
もしくは、この招待URLを共有:https://strainer.jp/registrations/new?token=referral_token
ご紹介いただいた暁には、感謝の気持ちとしてオリジナルグッズをお贈りします。 3人招待すればステッカー、5人でピンバッジ 、10人でスマホリング、15人でトートバッグなど。
世の中は、一人一人の社会人によって作られるもの。Strainerがその一助となれるよう、今後も気張っていきます。ご不明点・ご要望は何でも、こちらのメールにご返信ください。
メールが転送されましたか?こちらで登録しましょう。
有料版のニュースレターはこちら
もっと詳しく知りたい方へ: プレミアムプラン