事業内容
ヒューリックは、不動産事業を中心に、保険事業、ホテル・旅館事業、その他の事業を展開している多角的な企業グループです。同社グループは、ヒューリックを含む子会社23社と関連会社22社から構成されており、連結営業収益の約9割を不動産事業が占めています。
不動産事業では、東京23区の駅近に保有する約250件の賃貸物件を活用した賃貸業務が中核をなし、賃貸可能面積は約138万㎡に及びます。ヒューリックは、賃貸収入の増強を目指し、物件の建替えや好立地物件の取得、不動産関連SPCへの出資などを行っています。また、不動産開発業務では、物件立地特性に応じた開発やPPP事業を推進し、ヒューリックリートマネジメント株式会社を通じてアセットマネジメント業務も手掛けています。
保険事業では、ヒューリック保険サービス株式会社が損害保険や生命保険の代理店業務を展開し、法人マーケットを中心に個人顧客にもサービスを提供しています。
ホテル・旅館事業においては、ヒューリックホテルマネジメント株式会社が「THE GATE HOTEL」シリーズや「ビューホテル」シリーズ、ヒューリックふふ株式会社が「ふふ」シリーズを運営しています。
その他の事業としては、ヒューリックビルド株式会社が建築工事請負業務や設計・工事監理業務を行い、ヒューリックアグリ株式会社を通じてベトナムでの農業生産にも参入しています。さらに、こども教育事業にも力を入れており、教育関連サービスの提供を推進しています。
ヒューリックプロサーブ株式会社は、グループ全体に経理・人事総務・システム等のサービスを提供しており、グループの経営基盤を支えています。
特集記事
経営方針
ヒューリックは、不動産を中心に多角的な事業を展開する企業グループであり、その成長戦略は、持続可能な社会の実現と企業としての継続的な成長を目指す企業理念とサステナビリティビジョンに基づいています。同社は、2023年度から新中期経営計画(2023-2025)をスタートさせ、高品質の賃貸ポートフォリオ構築、開発・建替、新規事業領域の強化、財務健全性の確保とリスク管理、サステナブル経営の深化を5つの重点領域として掲げています。
同社は、東京23区の駅近に保有する不動産賃貸事業を中核とし、安定性と効率性を両立したビジネスモデルの進化を目指しています。また、不動産開発事業では、耐震・環境配慮に優れた不動産開発を推進し、開発・建替利益の獲得を目指しています。
新規事業領域では、高齢者ビジネス、観光ビジネス、レンタルオフィス事業、こども教育事業などに取り組み、収益源の多様化を図っています。財務健全性の確保とリスク管理においては、外部格付「AA-」の維持を目指し、健全な財務基盤の維持に努めています。
サステナブル経営の一層の深化に関しては、環境への取り組み、社会への取り組み、ガバナンスの強化を通じて、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指しています。これらの戦略を通じて、ヒューリックは、先行き不透明な経済環境の中でも、継続的な成長を目指しています。