事業内容
ケアサービスグループは、日本国内および中国で事業を展開しており、主に在宅介護サービス事業とシニア向け総合サービス事業の二つのセグメントで構成されています。このグループは、ケアサービス及びその連結子会社である上海福原護理服務有限公司、株式会社ケアサービスヒューマンキャピタルの計3社から成り立っています。
在宅介護サービス事業では、通所介護サービス、訪問入浴サービス、訪問介護サービス、訪問看護サービス、居宅介護支援サービス、小規模多機能型居宅介護サービス、福祉用具貸与及び特定福祉用具販売、配食サービス、介護人材に係る人材紹介サービスなど、幅広い介護サービスを提供しています。特に、通所介護サービスにおけるデイサービス施設の出店に積極的で、首都圏エリアを中心に施設を展開し、地域に密着したサービス提供を心がけています。
シニア向け総合サービス事業では、日本国内及び中国で湯灌サービス、CDサービス(Cosmetic、Dressing、Coffinの略称)、クリーンサービスを提供しています。これらは主に冠婚葬祭業の互助会や葬儀社、国営葬儀場との契約に基づいて行われます。また、日本国内では介護人材に特化した人事業務代行業、人材紹介業、人材派遣業などのサービスも提供しており、中国では介護サービス及び介護関連サービスを展開しています。
ケアサービスグループは、高齢者やその家族に対して、生活の質の向上を目指した多様なサービスを提供し、介護ニーズに応えることを目的としています。
経営方針
ケアサービスグループは、高齢化社会の進展に伴い、介護業界での成長を目指しています。同社は、お客様一人ひとりの尊厳に共感したサービス提供を企業理念とし、東京23区を中心に地域密着型のブランド確立を図っています。経常利益率の向上を短期的目標としつつ、中長期的には収益性と資本効率の向上を通じて企業価値の増大を目指しています。
中長期的な経営戦略として、首都圏ドミナント戦略の推進、経営基盤の強化、在宅介護事業への集中と選択を掲げています。特に、東京23区を中心としたドミナントエリアの拡充と事業内容の深化、質の高いサービス提供体制の整備、地域の医療機関等と連携した介護体制の構築に注力しています。
経営環境としては、国内介護サービス産業の拡大傾向が続く中、東京23区を中心としたドミナント戦略の推進と、各サービス間のシナジー効果の活用を進めています。また、介護人材の採用と定着が大きな課題であり、人材事業子会社を通じた採用力の向上や従業員の育成・定着に向けた取り組みを強化しています。
さらに、新型コロナウイルス感染症拡大下でのサービス提供維持や、中国での日本式介護サービスの展開、介護からエンゼルケアまでの一貫したサービス基盤の構築にも力を入れています。これらの戦略を通じて、ケアサービスグループは、ステークホルダーにとって価値ある企業となることを目指しています。