事業内容
井関農機は、主に稲作や野菜作に関連する農業用機械の開発、製造、販売を行っています。この会社は、農業関連事業を中心に活動しており、事業は「開発、製造部門」「販売部門」「その他部門」の3つに分かれています。
開発、製造部門では、井関農機が農業機械の開発と設計を担当し、関連会社5社が製造と部品加工を行っています。主な関連会社には、株式会社ISEKI M&D、株式会社井関新潟製造所、株式会社井関重信製作所、PT.ISEKI INDONESIA(インドネシア)があります。
販売部門では、国内では全国の販売会社9社を通じて製品を販売しています。海外では、関連会社や現地販売代理店を通じて販売を行っています。国内の主な販売会社には、株式会社ヰセキ北海道、株式会社ヰセキ東北、株式会社ヰセキ関東甲信越などがあります。
海外の販売会社には、ISEKI France S.A.S(フランス)、Iseki-Maschinen GmbH(ドイツ)、IST Farm Machinery Co.,Ltd.(タイ)、ISEKI Europe GmbH(ドイツ)などがあります。これらのネットワークを通じて、井関農機はグローバルに事業を展開しています。
経営方針
井関農機は、農業機械の総合専業メーカーとして、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。同社は、2027年までに連結営業利益率5%以上、ROE8%以上、DOE2%以上を達成し、PBR1倍以上を目標としています。
同社は「プロジェクトZ」を通じて、抜本的な構造改革と成長戦略を推進しています。生産最適化、開発最適化、国内営業深化の3つのテーマを軸に、短期集中的に施策を実行し、国内外の成長市場へ経営資源を集中させることで事業拡大を図ります。
生産最適化では、拠点と機種の再編や設備投資を進め、効率化を図ります。開発最適化では、機種・型式の集約とグローバル設計を進め、効率化と利益率改善を目指します。国内営業深化では、販売会社の統合と営業組織の再編を行い、大規模農家へのソリューション提供を強化します。
成長戦略として、海外では特に欧州での事業拡大を加速し、国内では大型、先端、環境、畑作分野に経営資源を集中させます。これにより、安定した利益を確保し、収益性の高い事業を拡大します。
井関農機は、IR活動やESG取組の強化を通じて、株主・投資家との信頼関係を構築し、PBR1倍以上の実現を目指します。個人投資家向けの情報発信や説明会の強化にも注力し、認知度の向上を図ります。