事業内容
三機サービスは、空調機器、厨房機器、電気設備、給排水衛生設備などのメンテナンスを主な事業としています。国内では東京都江東区と兵庫県姫路市、中国では上海市にコールセンターを設置し、24時間365日緊急修理に対応しています。国内には15か所の営業拠点があり、専門性の高い技術力を持つメンテナンスエンジニアを配置し、パートナー企業と連携して全国でサービスを提供しています。
三機サービスは、パナソニックグループの大型空調機器のメーカーサービス指定店として、吸収式冷温水機のメンテナンスを行っています。さらに、省エネインバータ化工事や機器の更新工事など、事業領域を拡大しています。エネルギーコスト削減の需要に応じて、省エネ性の高い空調機器への更新工事、省エネコンサルティング、エネルギー監視装置、LED照明の導入など、省エネ商材の販売サービスも提供しています。
メンテナンスサービスでは、空調機器、厨房機器、電気設備、給排水衛生設備の定期メンテナンスを行い、保全メンテナンスを通じて不具合箇所を早期に発見し、緊急修理の発生を抑制しています。具体的なサービス内容には、空調設備管理、給排水設備管理、電気設備管理、その他設備管理が含まれます。
工事部門では、設備機器の更新・改修時期を的確に判断し、建物設備のリニューアル工事や新店舗工事、改装工事を提案・施工しています。省エネ部門では、インバータ制御化によるエネルギー改善、デマンドコントロールの導入、改正省エネ法対策サポート、LED照明の導入、エアコン効率改善プラン、SEMSの提案・販売を行っています。
製造部門では、スチールサッシやスチールドアー、高機能建具の製造を手がけています。これらの事業を通じて、三機サービスは多様な顧客ニーズに応え、持続可能な社会の実現に貢献しています。
経営方針
三機サービスは、2030年に向けた成長戦略として「安心・快適な空間のインフラを技術・データ・ITでプロデュースする会社」を目指しています。このビジョンを実現するため、2022年から2025年までを収益基盤強化期と位置づけ、売上高500億円、営業利益率10%、ROE28.2%を目標に掲げています。これに向けた中期経営計画「SANKI NEXT STAGE 2025」では、いくつかの重点施策を推進しています。
まず、サステナビリティ経営の推進を通じて、脱炭素社会への貢献と健康経営を進めています。三機サービスは、事業活動そのものが持続可能な社会の実現に寄与することを認識し、ESG課題に取り組むことでSDGsの達成を目指しています。また、付加価値提供型ビジネスを通じて、既存事業と環境事業の規模拡大を図り、カーボンニュートラルを見据えた高付加価値ソリューションを提供しています。
さらに、成長投資としてM&Aやアライアンス、DX化の推進を行い、スペシャリスト人材の育成を目的とした研修施設の充実を図っています。品質基準の設定やパートナー網の拡充、コールセンターの進化、ナレッジ共有などを通じて、付加価値の向上にも注力しています。人材育成では、専門技術者の内製化と営業体制の強化を進め、空調・冷設のコア技術・知識の取得を促進し、ソリューション営業力を高めています。
これらの施策を通じて、三機サービスは持続可能な成長を実現し、社会に貢献する企業としての地位を確立しようとしています。