AGC【5201】 プライム(内国株式)

建築用板ガラスや自動車用ガラス、液晶ディスプレイ用ガラス基板、苛性ソーダ、合成医農薬開発製造受託などを手がける企業。

AGC【5201】 プライム(内国株式)

建築用板ガラスや自動車用ガラス、液晶ディスプレイ用ガラス基板、苛性ソーダ、合成医農薬開発製造受託などを手がける企業。

事業内容

AGCは、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる製品とサービスを提供しています。まず、建築ガラスセグメントでは、建築用板ガラスや加工ガラス(複層ガラス、強化ガラス、合わせガラス)を手がけています。これにより、建築物の安全性やデザイン性を高める製品を提供しています。

オートモーティブセグメントでは、自動車用ガラスや車載ディスプレイ用カバーガラスを製造しています。これらの製品は、自動車の安全性や快適性を向上させるために重要な役割を果たしています。

電子セグメントでは、ディスプレイ用の液晶や有機ELディスプレイ用ガラス基板、特殊ガラスを提供しています。また、半導体関連部材や光学関連部材も取り扱っており、電子機器の性能向上に貢献しています。

化学品セグメントでは、エッセンシャルケミカルズとして苛性ソーダや塩化ビニル樹脂、ウレタン原料を提供しています。さらに、パフォーマンスケミカルズとしてフッ素製品やヨウ素製品を展開し、多様な産業に化学製品を供給しています。

ライフサイエンスセグメントでは、合成医農薬の開発製造受託やバイオ医薬品の開発製造受託を行っています。また、医農薬中間体や原体の提供も行い、医薬品産業に貢献しています。

これらの主要セグメントに加え、AGCはセラミックス製品や物流・金融サービスも提供しています。これにより、幅広い産業分野でのニーズに応える体制を整えています。

特集記事

経営方針

AGCは、企業理念「Look Beyond」を掲げ、独自の素材とソリューションで世界中の人々の暮らしを支えることを目指しています。この理念のもと、AGCは「いつも世界の大事な一部」であり続けるために、時代に応じた変革を推進しています。2016年には既存事業を「コア事業」、成長分野を「戦略事業」と定義し、両利きの経営を進めています。

AGCは、長期経営戦略「2030年のありたい姿」を策定し、企業変革を加速しています。2024年からの3年間を「コーポレート・トランスフォーメーション第二章:フェーズ2」と位置づけ、2026年を最終年度とする中期経営計画「AGC plus-2026」を策定しました。この計画では、企業価値の最大化を目指し、事業ポートフォリオの改革を進めています。

AGCは、2026年の財務KPIを下方修正しましたが、長期目標として営業利益3,000億円以上、戦略事業営業利益60%以上、ROE10%以上を掲げています。これに向けて、AGC plus-2026の戦略を着実に実行し、2027年以降早期にROE8%以上の達成を目指しています。

AGCは、各事業の競争力を高め、強固な収益基盤を構築することを目指しています。ディスプレイ事業では、収益性改善が進んでおり、エッセンシャルケミカルズ事業では、タイでの設備能力増強を進めています。ライフサイエンス事業では、収益改善策を実行し、パフォーマンスケミカルズ事業では、需要増に伴う設備能力の増強を図っています。

AGCは、全社的な取り組みとして、価格政策や費用削減、構造改善施策を進め、収益構造の改善を図っています。また、設備投資を抑制し、キャッシュを創出することで、次の成長に備えています。株主還元については、安定配当を継続する方針を維持しています。

AGCは、「2030年のありたい姿」に向けて、両利きの経営を進化させ、中期経営計画「AGC plus-2026」を着実に実行することで、ステークホルダーに様々な価値を提供し続けることを目指しています。