事業内容
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、主にプロテインキナーゼ阻害剤を中心とした医薬品の研究開発を行っています。同社は、開発した医薬品を製薬会社にライセンスアウトすることで収益を得る創薬事業を展開しています。連結子会社である日本革新創薬株式会社と共に、効率的な研究開発を進めています。
同社の創薬事業は、基礎研究から非臨床試験、臨床試験を経て、製薬会社にライセンスアウトすることで、開発コストを抑えつつ収益を上げるビジネスモデルを採用しています。これにより、製薬会社が臨床開発を進めることで、低コストでの開発体制を維持しています。
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所の売上は、ライセンスアウト時のフロントマネー収入、臨床開発の進行に伴うマイルストーン収入、製品上市後のロイヤリティ収入などで構成されています。既に「DW-1002」や「グラナテック」などの製品がライセンスアウトされ、収益を上げています。
同社の開発パイプラインには、眼科用治療剤や緑内障治療薬などが含まれています。例えば、「DW-1002」は内境界膜染色を対象とした製品で、欧州や米国で販売されています。また、「グラナテック」は緑内障・高眼圧症の治療薬として日本やアジアで上市されています。
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、プロテインキナーゼ阻害剤を中心に新薬候補化合物を創出し、特に眼科関連疾患に注力した研究を進めています。また、独自の技術を活用し、効率的な研究開発を行うことで、早期のライセンスアウトを実現しています。
経営方針
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、「日本発の画期的な新薬を世界へ」というビジョンを掲げ、プロテインキナーゼ阻害剤を中心に医薬品の研究開発を進めています。同社は、基礎研究から臨床開発までのプロセスに経営資源を集中させ、創薬バイオベンチャーの先導企業を目指しています。
同社の成長戦略は、研究・開発型の事業モデルへのシフトにあります。自社技術を基にした研究を行うだけでなく、他社からのインライセンスを積極的に進めることで、開発パイプラインを拡充し、ライセンスアウトによる収入の最大化を図っています。
新薬開発の環境は、技術革新が進む中で競争が激化しています。デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、バイオ医薬品の研究開発において、パイプラインの拡充や他社との協業を通じて競争力を強化し、新薬の継続的な創出を目指しています。
同社は、開発パイプラインの進捗状況を経営指標として設定し、収益力の高い新薬候補化合物の創製やインライセンス、臨床開発の推進に注力しています。これにより、開発パイプラインの拡充を図り、研究開発活動に経営資源を投下する方針です。
優先的な課題として、開発パイプラインの拡充と推進、事業領域の拡大、基盤技術の応用、財務基盤の充実を掲げています。特に、インライセンス活動を通じた開発パイプラインの拡充や、プロテインキナーゼ阻害剤の応用領域拡大に注力しています。