事業内容
すららネットは、教育の機会を提供することを目指し、すららネットとファンタムスティック社の2社で構成されています。同社は「eラーニング事業」、「受託開発事業」、「アプリ開発事業」の3つの事業セグメントを持っています。
eラーニング事業では、小学生から高校生を対象に、ICT学習教材「すらら」や「すららドリル」を提供しています。これらの教材は、アニメーションキャラクターと共に学習を進めるアダプティブなeラーニング教材で、個々の理解度に応じた学習をサポートします。
受託開発事業では、教育関連のコンテンツやアプリの受託開発、保守、メンテナンスサービスを提供しています。アプリ開発事業では、ゲーミフィケーションを活用した学習コンテンツを自社開発し、知育アプリとして提供しています。
すららネットのeラーニング事業は、売上高と営業損益の90%以上を占めており、主要な事業として位置付けられています。教材はPCやタブレット端末に対応し、スリランカ、インドネシア、エジプト、カンボジアなど海外でも提供されています。
同社のサービスは、学習塾や学校法人、個人学習者に提供され、主な収益源はサービス利用料やID利用料です。学習塾向けには、管理者用IDを発行し、生徒IDを通じて教材を利用するモデルを採用しています。
個人学習者向けには、すららコーチが学習設計をサポートし、月額ID利用料を収益源としています。これにより、導入塾の収益も増加するWin-Winの関係を構築しています。2024年12月末時点での導入校数は2,609校、利用ID数は249,407IDです。
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経営方針
すららネットは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を企業理念に掲げ、教育の機会を提供することを目指しています。同社は、教育格差の解消を使命とし、最先端技術を活用して貧困や障がいに苦しむ子どもたちを支援しています。特に、ICT教材を通じて、学習者に「真の学力」と「自信」を提供することを重視しています。
すららネットは、EdTech市場において、ICT教材を活用した社会課題の解決と事業成長の同時実現を目指しています。新学習指導要領の実施に伴い、ICTを活用した学習活動の充実が求められており、同社はこの流れに対応するため、教材の開発・提供を加速しています。また、教育デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた取り組みも進めています。
同社の成長戦略の一環として、eラーニング事業では主要5科目を網羅するAI×アダプティブなコンテンツを提供しています。2024年には新たな教材をリリースし、多様化する教育ニーズに対応するため、教育関連企業との協働も進めています。これにより、教育の質を高め、学習者の多様なニーズに応えることを目指しています。
すららネットは、迅速な開発体制の構築を重視しています。技術革新のスピードに対応するため、社内開発スタッフの技術向上や外部からの優秀な人材の採用を進めています。また、ビッグデータを活用した商品開発にも注力し、競争優位性の確立を図っています。これにより、競合他社との差別化を図り、持続的な成長を目指しています。
情報管理体制の強化も重要な課題として認識されています。すららネットは、セキュリティの確保や情報管理体制の強化に努めており、ISMSを取得しています。今後も情報管理体制の整備を進め、安心して利用できるサービスの提供を目指しています。これにより、顧客の信頼を得て、事業の拡大を図っています。