2021年02月06日 08:00
建国の父の娘
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2月1日にミャンマー国軍によるクーデターが発生、アウン・サン・スー・チー国家顧問らを拘束した。

スー・チー氏はミャンマー民主化の象徴的な存在だ。ミャンマーの歴史を大まかにでも知っておくと、起きた事件への理解も深まる。

歴史

ミャンマーの歴史は11世紀半ばに成立した『バガン王朝』にさかのぼる。

1886年には英国領インドに編入。1948年、アウン・サン将軍の活躍もありビルマ連邦として独立を果たした

一時は東南アジア有数の豊かな国として知られたが、1962年の軍事クーデターでネ・ウイン将軍による社会主義政権が成立。

1988年には全国的な民主化要求デモが起こり、社会主義政権が崩壊。1990年にアウン・サン・スーチー氏率いるNLD(国民民主連盟)が圧勝したが、政権は移譲されなかった。

スー・チー氏は何度も自宅に軟禁、国際社会はこれを批判した。米国やEUが経済制裁を実施したことで、産業の発展は大幅に遅れた。

ミャンマー略史

2010年に総選挙が実施されるもNLDがボイコット、国軍系の政党(USDP)が勝利した。ようやくスー・チー氏の自宅軟禁も解除された。

2015年にはNLDが圧勝し、翌年スー・チー氏が国家顧問に就任。ちなみにスー・チー氏は建国の父とされるアウン・サン将軍の長女