イーロンもオススメ
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2021年は、ソーシャルメディアに変化が訪れる一年になりそうだ。注目されているのが、プライベートメッセンジャーの『Signal』である。
Signalはエンドツーエンドの暗号化を特徴とするコミュニケーションアプリ。メッセージや通話が常に暗号化され、第三者(運営者自身ですら)が覗き見ることはできない。反対に、ソースコードは公開されている。
当初、開発していたのは暗号技術者のモクシー・マーリンスパイクら。着想は、「プライベートなコミュニケーションはシンプルであるべき」という考えだという。
見返りなしでの挑戦
当初、フルタイムの開発者は2-3名しかおらず、リソース不足が活動を制限した。しかし、ベンチャーキャピタルからの支援は受けなかった。利益追求型の企業では、いずれ弊害が出ると考えていたからだ。
2018年にはWhatsApp共同創業者のブライアン・アクトンが5,000万ドルを支援、非営利団体のSignal Foundationを設立。アクトンは2017年にFacebookを退社していた。これによってSignalはチームを拡大できるようになった。
今ではエドワード・スノーデンやTwitter CEOのジャック・ドーシーが利用を勧める。直近では多くの国において、無料アプリでダウンロード数トップにランクインした。
テスラのイーロン・マスクも先日の暴動を受けて「これがドミノ・エフェクトだ」とFacebookによる影響を揶揄。「Signalを使え」と投稿した。マスクはSignalに寄付したことがあり、改めて寄付を行うつもりだという。