2020年12月31日 08:00
格安ECサイト『Wish』
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格安ECサイト『Wish』を展開するContextLogicは12月16日にナスダック市場に上場した。Wishは売り出し価格を24ドルに設定し、株価は取引開始直後に暴落し、16.5%下落して20.05ドルで取引を終えた。

Wishは欧米圏の消費者に激安商品を販売するマーケットプレイスで、主に中国の事業者が出品している。創業者のピーター・シュルチェフスキー氏はGoogle出身のエンジニア(マッチョ)だ。

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  • 2020年1~9月期の売上高は前年から31.8%増えて17.5億ドル
  • 営業損失は1.2億ドルに拡大
  • 2020年9月時点で月間アクティブユーザー数は1億人超

月間で購入するユーザーは1,200万人程度で、売り上げの7割がリピーターによるものだ。事業者は50万社で、1日およそ180万個のアイテムが販売されている。

ただ、いくら激安とはいえ「安かろう悪かろう」と見えてしまう点は課題といえる。

フランスのデジタル経済大臣は11月、偽造品販売容疑でWishを捜査したと発表。有名ブランドのロゴが利用された画像やセール品が問題となっている。

仮に有罪となると、フランスで年間売上の最大10%を徴収される可能性がある。面白い企業ではあるが、前途多難な船出となりそうだ。

【過去記事】激安EC「Wish」が上場へ!その驚きのビジネスモデルとは