2024年12月21日 19:45
ゲート式駐車場機器で国内シェア60%「アマノ」が好調。勤怠管理でも存在感、三つの戦略でさらなる成長へ
開示資料より作成

今回取り上げるのは、パーキングシステムや勤怠管理ツールなどを提供する「アマノ」だ。

一般には聞きなれない会社だが業績好調で、今年度の売上予想は1,600億円。経常利益は220億円を見込んでいる。執筆時点における時価総額は3,300億円。

1931年にアマノを立ち上げたのは、創業者である天野修一氏。海軍在籍中に「タイムレコーダー」に出会うが、当時は輸入品しかなかった。使うとすぐに壊れてしまうため、自ら作ろうと考えて天野製作所を創立した。

こうして国産タイムレコーダー第1号機を完成すると、1950年にはタイムレコーダー43台を国鉄に納品するほどに。社員全員が協力して短期間で作り上げ、製品の検査でも非のうちどころがなかったという。国鉄との取引をきっかけに、次々とタイムレコーダーの大口受注が舞い込んだ。