三菱商事の株価が軟調。改めて知りたい現状と今後の戦略とは?
開示資料より作成
ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが日本の総合商社への投資を始めてから4年が経過した。初め数年間の株価は軒並み堅調だったが、今年の中盤からは様子が変わっている。
三菱商事の場合を見てみると、株価がピークに達したのは今年の4月ごろ。それから半年余りで25%強もの下落となった。株価収益率は10倍弱で時価総額は10兆円強。バークシャーが出資した当初と比べて3倍以上という水準だ。
同社の業績は、資源価格によって左右される側面も大きい。2024年度のセグメント別純利益の見通しは、最も大きいのが「金属資源」で2,860億円。天然ガスなどを含む「地球環境エネルギー」は1,510億円を見込んでいる。
「S.L.C.」グループも大きいが、ここにはローソン持分法適用会社化に伴う再評価益が含まれる。「モビリティ」グループは、三菱自動車および三菱ふそうトラック・バス製車両をグローバルで展開している。