生成AIユニコーン「Adept」画面レベルで指示できる”AIチームメイト”を開発中
Adept
生成AIで「ユニコーン」になったスタートアップ企業の一つが「Adept」だ。2023年3月に3.5億ドルの調達が公になり、評価額は少なくとも10億ドルにのぼることが報じられている。
創業したのはイエール大出身のデイビット・ルアン。2020年まではOpenAIでエンジニアリング幹部の一人を務め、GPT-2リリースまでのプロセスにも携わった。
Adeptがテーマに据えたのは、コンピュータを操作する「AIエージェント」の開発だ。それは、単に文字を読み書きしたり、画像を生成するだけではない。業務において最も価値があるのは、どんなタスクでも任せられるAIを開発することだとルアンは考えた。
これを実現するには、言語を覚えさせるだけでは足りない。スクリーン上に映し出されるUIを理解し、情報を入力したときに得られる結果について知っておかなくてはならない。
いわゆる「RPA」(Robotic Process Automation)に似ているが、それより遥かに洗練されたものだと言う。単に繰り返しのタスクを自動化できるだけにはとどまらないというのがその理由だ。