株価低迷中の「Enphase Energy」太陽光発電の”蓄電池”併設推進は吉か凶か
開示資料より作成
全体として堅調だった2023年の株式市場において、一際軟調だった企業の一つがエンフェース・エナジー(Enphase Energy)である。
エンフェースが手がけるのは、家庭向けのソーラーエネルギーシステム。2008年に世界初となるマイクロインバーターシステムを開発し、市場を開拓してきた。発電パネルを独立した発電設備のように動かせるという代物だ。
株価が低迷したのは、単純に業績が悪化したため。2022年後半から成長が鈍化し、足元では減収減益に転じた。加えて、先の見通しも弱い。10〜12月の売上高は3〜3.5億ドルを見込んでいる。
「サステナブル」が重視される現代、太陽光発電はあらゆる国や地域が後押ししてきた。そんな中で低迷が続く理由とはなんだろう。今回は同社の事業と近況をおさらいし、成長戦略と今後の展望についてまとめる。