需要高まるも成長は鈍化?「Adobe」にみる”生成AI”への過熱化した期待
開示資料より作成
テクノロジー企業のAdobeが12月13日に2023年11月期決算を発表。
9〜11月の売上高は前年比12%増の50.5億ドル。営業利益は同じく16%増の17.4億ドルだった。業績は堅調だが、発表後の株価は低迷。発表前と比べると8%弱の下落となっている。
株価急落の要因とみられるのが、来期の業績予想だ。2025年11月期の通期売上高は213〜215億ドル(前年比9.7〜10.8%増)を見込んでいる。買収に向けて規制当局が調査中のFigmaは含まれていない。
Adobeは他のテクノロジー企業と同様、生成AIの活用に力を入れてきた。足元の急落には、「その割にこの成長率は低すぎる」という市場の失望が見える。今回の記事では、生成AI周りの業績影響について経営陣がどう考えているかを中心にまとめる。