「LendingClub」自ら銀行も手掛ける貸金PF、3月の騒動後も預金額増大
開示資料より作成
米レンディングクラブが4月26日に2023年1〜3月期決算を発表。売上高は2.46億ドルで、前年比15%の減少。純利益は1,370万ドルで、同じく66%の減少だった。
見たところパッとしない業績の同社に注目する理由は二つある。一つは、先日お伝えした「Debt consolidation」検索ニーズの急増。その影響を受ける代表的企業の一つが、他ならぬレンディングクラブであることだ。
もう一つの理由は、その「預金額」が年末比で13%増えたこと。貸金マーケットプレイスとして事業を展開してきた同社だが、2021年にはデジタル銀行を買収。自ら貸し手として預金を集めている。そして三月の騒動後、預金が減るどころか増えている。
銀行として強いブランド力を持つとは思えないレンディングクラブに、一体何が起きているのだろうか。今回の記事では、経営陣が語った内容を中心に、同社の近況と戦略、足元で起こっている外部環境の変化を紹介する。