ネット通販22%増の90億ドルに
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あらゆる店舗が黒字になることで知られる米国の年末商戦、ブラック・フライデー。新型コロナが拡大した2020年は、例年と大きく違う雲行きになった。
- オフライン店舗への訪問者数は前年の半分
- 一方、オンライン消費額は前年比22%増、90億ドルに
- Adobe Analyticsによれば過去で2番目に大きな日に
- Adobeによる予想は前年比20〜42%なので、結果は予想の下限近く
オフライン店舗への客足が減ったのは、密集を避けるため年末セールを例年より早くスタートさせたこととも関係がある。
ブラック・フライデーからサイバー・マンデーまでの4日間で、オフライン店舗への売上減を補うオンライン売上が上がるかはまだ分からない。なお、Adobeによる調査対象は米国のトップ100のECサイトのうち80サイトである。
全米小売業協会による予想では、2020年のホリデー商戦での売上は少なくとも前年から3.6%増えて7,550億ドルにのぼる。そのうちオンライン通販は2,020億ドルで、少なくとも20%伸びるという予想。
Adobe Analyticsで史上最大の売上が記録されたのは2019年のサイバーマンデーで、94億ドルだった。予想によれば、今年は少なくとも15%伸びて108億ドルを超える見込み。
RetailNextによれば、リアル店舗でのブラックフライデー売上は30%減少し、中でもアパレル、フットウェア、ジュエリーカテゴリは50%を超える減少だった。
消費者の選好が日用品に偏るトレンドは今後も続くのだろうか。アパレル産業の中でもどのように明暗が分かれるか、今後の動向を注視したいところ。