どうなる、中国のスマホ市場
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中国のスマートフォン市場は(これまで以上に)激動の時代へと突入しそうだ。
今年8月、米商務省はHuaweiに対する半導体輸出規制を強化し、米国の技術を使った半導体を間接的にも調達できないようにした。
それから3ヶ月経ち、先週Huaweiは低価格帯ブランド『Honor』を売却することを発表。国際的な向かい風に直面する中で、Huaweiの市場を狙うのが他の中華系メーカーだ。
OPPOは9月、2020年7〜12月期のグローバル販売目標を1億台に修正し、中国市場の販売目標を30%以上引き上げた。同様の動きはVivoやXiaomiにもみられる。
新興メーカー『Realme』も勢いがある。Realmeは2018年に設立され、今年の出荷台数を5,000万台に倍増させる見込みだ。東南アジアやインド向けの低価格帯で地盤を固め、来年には欧州や中国向けにハイエンド市場にも切り込むという。
中国のスマホ市場(3Q20)はHuaweiが41%を握りトップ、Vivoが18%、Oppoが17%とつづく。Xiaomiは4位だが、中国外で特に勢いがある。
もっとも、HuaweiがHonorを売却したことで、市場シェアを奪う余地はいくらか減るかもしれない。切り離されたことで、Honorは再び米国の技術を使えるようになるからだ。