成長市場をめぐる戦い
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インドの巨大Eコマース企業「Flipkart」がソフトバンクGを含む投資家から30億ドル以上を調達する見込みだとBloombergが報じた。
評価額は400億ドルにのぼる見込みで、来年に予定するIPOに先んじたものと見られる。年内の上場を予定していたが、インドでのコロナ感染状況の深刻さを鑑み、延期された。
Flipkartは2007年に創業。2018年に米小売大手のウォルマートが160億ドルを投じ、持分の約77%を取得した。
インド経済の将来性の大きさは言うまでもない。Flipkartはインドのスタートアップ史上最大の上場案件となりそうだ。
Flipkartの創業者はAmazon出身。2014年にファッションEC『Myntra』も買収、中小事業者向けマーケットプレイス『Flipkart Wholesale』も手がける。決済サービス『PhonePe』は2016年に買収後、スピンオフした。
Flipkartは2017年まで市場をリードしたが、2018年にはAmazonがインドでの覇権を握ったと言われる。言わば「Amazonとウォルマートの代理戦争」という側面もあり、注目だ。