「計算された」成長
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音声ベースのSNSを提供する「Clubhouse」が9日、Android版の提供開始を発表した。
新たに提供されるAndroid版も招待制で、最初の提供地域は米国に限られる。徐々に他の英語圏、他の地域へも展開していく予定だ。
Clubhouseは組織の人数を最小限にとどめ、サービスが「成長しすぎない」よう慎重に展開してきた。一方では開発進捗を公にし、積極的にフィードバックを受けるというアプローチをとっている。
2021年の初め、Clubhouseは爆発的に成長した。それは決して良いことばかりではなく、システムに負担を与えてユーザー体験が悪化。以来、採用をはじめ長期成長に向けた組織強化を進めてきた。
一時の急速な広がりは、「音声」という形がもつアップサイドを感じさせる。日本やブラジル、ナイジェリアと文字通り世界中でヒットし、ジョージアの農夫がタンザニアの起業家と友人になるといった事態も起こった。
利用方法もさまざまだ。単なるおしゃべりから、一緒に歌ったり、クイズショーをやったり。こうした流行を見るにつけ、複数プラットフォームを用意することの重要性を感じたという。