2021年05月03日 08:00
私の営業利益率は72%です
Shutterstock

マネックスグループが好調だ。2021年3月期の営業収益は前年比46%増の779億円。税引前利益は同じく416%増の213億円にのぼった。

牽引したのは、2018年に買収した「コインチェック」。暗号通貨市場の高騰もあり、営業収益208億円、セグメント利益98.7億円とグループの稼ぎ頭になった。アーンアウト条項が終了し、今年4月からは利益がフル寄与する。

オンライン証券事業も好調だ。日本事業のセグメント利益は72.8億円、米国でも32億円と前年から大幅に伸長している。

マネックスグループ

TVCM効果もあり、コインチェックの口座増加数は前四半期比3.8倍。本人確認済口座数は120万に拡大し、国内シェアは28%にのぼった。四半期売買代金は取引所で2兆716億円、販売所で2,935億円。それぞれ前年比で2倍以上に拡大した。

コインチェックの4Q営業利益率は72%。新規事業としてバーチャル株主総会支援サービス『Sharely』を展開するほか、『IEO(Initial Exchange Offering)』も進行中。IEOはNFT市場の活況を踏まえ優先順位を変え、リリースを延期した。

今後の注目は、国内暗号資産取引業者として初となるNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」。コインチェック口座を持つ人なら利用でき、β版開始から約1週間で1.2万人(4月1日)が登録している。