Primeな業績
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Amazonが4月29日、2021年1〜3月期決算を発表した。
売上高は前年比43.8%増の1085億ドル。外出自粛の打撃を受ける実店舗販売を除き、主要セグメント全てで大幅増収を達成した。
営業利益は同2.2倍の89億ドル。株価は再び上場来高値圏へ浮上し、足元の時価総額は1.75兆ドルものぼる。
主力のオンライン直販売上は44.3%増の529億ドル。サードパーティ販売による売上は63.7%増の237億ドルとなった。
35ドル以上の注文で配送料が無料になる「Same-Day Delivery」の対象商品を300万点超に拡大。試着サービス「Prime Wardrobe」にスタイリストとのチャット機能を追加したり、配送ロボ「Amazon Scout」の展開エリアを広げたりと、多方面で利便性の向上が進む。
動画配信サービス「Prime Video」も好調だ。直近で2億人を超えたプライム会員のうち、実に1.75億人がこの1年間で利用。試聴時間は 「前年比70%増の水準」 (ジェフ・ベゾスCEO)だという。
AWS売上も32.1%増の135億ドルと高成長。「ナショナルホッケーリーグ」や自動車部品メーカー「Continental」などから新規案件の獲得が進む。同日、ウォルト・ディズニー・カンパニーが「Disney+」の拡大に向けAWSを採用したことも発表。
今後の懸念の1つは前年からの反動減だ。2Qの売上予想は前年比24〜30%増の1100〜1160億ドル。伸び率は鈍化するものの、大幅増収を見込む。