ああ、ウマ娘
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サイバーエージェントが好調だ。1〜3月期の売上高は前年比26.6%増の1,634億円。営業利益は同じく2.1倍の258億円と急増した。
特に好調だったのがゲーム事業。前年比42.7%増の売上639億円、営業利益は232億円(同122%増)。『ウマ娘』など2タイトルが初速好調となった。
広告事業も堅調で、売上高は前年比10.8%増の806億円。営業利益も72.3億円と過去最高を更新した。
通期の営業利益目標はすでに達成、藤田社長も「こんなことは上場以来初めて」。新たな予想では、売上6,000億円、営業利益575〜625億円と大幅に増額した。
異例の好業績の理由が2月24日リリースの『ウマ娘プリティダービー』。実在競走馬をモデルにした「ウマ娘」たちが「トゥインクル・シリーズ」を目指す育成ゲームだ。
2016年にプロジェクトを開始し、5年の歳月をかけてゲームを開発。現実をできる限り「忠実」に表現し、競馬ファンも熱狂するコンテンツに仕上がった。
当初は2018年にリリースする計画だったが、全体的なクオリティ向上、完成度を高めることに注力。一方ではマンガやLiveイベント、アニメといったクロスメディアを2016年から展開した。
この結果が、約1.5か月で500万ダウンロード突破という大ヒットだ。完全な自社IPなので収益性は高く、経営レベルでも大きな意味がある。
今後も配信番組やCD・グッズ販売に加え、育成シナリオやフレンド機能の追加、海外展開も進める。現在はブームのような状況だが、ロングランヒットを目指す。