創造的破壊者
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総合モーターメーカー「日本電産」が2021年3月期の本決算を発表した。
売上高は前年比5.4%増の1.6兆円で過去最高を更新。継続的なコスト削減により、同じく営業利益は47.4%増の1,600億円に拡大した。
同時にCEOの交代も発表。日産出身の関氏がCEOに就任し、創業者の永守氏は会長としてサポート側に回る予定だ。
同社は新体制で2025年までの中期戦略目標を掲げる。
車載事業では、EVトラクションモータ「E-Axle」の販売を更に加速させる。中国を中心に、E-Axle採用車の販売台数は現在累計13万台。これを2025年に250万台、2030年には1,000万台を目指す。
自動車産業では今「グリーントランスフォーメーション」が加速。自動車業界の枠に収まらない「創造的破壊者」としてEV時代を牽引していく。
精密小型モーター事業は、再成長に向けて事業ポートフォリオを転換する。モビリティ関連の駆動用モータなど、新ビジネス群の量産立ち上げにフォーカス。市場が縮小するHDD用モータ以外の売上成長を図る。