実は急成長中のラーメンチェーン「丸千代山岡家」が描く300店舗戦略

北海道札幌市に本社を置くラーメンチェーン「ラーメン山岡家」が近年、異例の好調ぶりを見せています。運営元の丸千代山岡家は、全国各地に直営店舗を展開し、濃厚な豚骨醤油スープの独特な香りで知られる個性派ラーメンチェーン。
2024年時点で既存店の売上高・客数の前年比増加率がマクドナルドを上回ったとの指摘もあり、業界関係者の注目も集めています。2025年1月期には売上高346億円(前期比30.5%増)、営業利益37億円(同79.7%増)と大幅な増収増益となりました。
既存店売上高も通年で前年比125.5%と伸び、コロナ禍以降35か月連続で前年実績を上回っています。店舗数自体は当期末時点で188店舗(31都道府県)と緩やかな増加に留まりますが、それ以上に1店舗あたりの売上高が向上。「山岡家」は実は急成長中のチェーンであり、現在進行形で全国展開を加速させています。
創業者の山岡正氏(現会長)が1980年代に始めた事業が原点。1993年に札幌で(株)山岡家を設立して以降、本格的に北海道を拠点とした展開がスタートしました。2000年代には関東・東北・関西まで店舗網を拡大し、2006年にジャスダック(当時)へ上場。2011年には全国100店舗を突破し、現在は全国47都道府県制覇と300店舗体制の確立を経営ビジョンに掲げ、さらに出店攻勢を強めようとしています。