AI対応のデータセンター銘柄7選!生成AI時代を支える日本の注目株とは

さくらインターネット

生成AIの台頭により、AI演算処理に最適化された“次世代データセンター”への需要が世界的に高まっています。

特に、GPUによる高負荷処理や大容量データ通信、電力・冷却効率といった高度な要件に対応したインフラは、生成AIの実用化を支える重要基盤です。
国内でも通信大手やIT企業が積極投資を進めており、政府も補助金や政策支援を通じて開発を後押ししています。

また、安定収益と高成長の両面が期待されることから、投資対象としても注目度が高まっています。

そこで今回は、AI用途に対応したデータセンター事業を展開する日本の注目銘柄を紹介します。

NTT(9432):AI特化型データセンターを世界で拡大

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NTT(日本電信電話)は、生成AIの拡大を追い風に、グローバルでデータセンター事業を成長戦略の柱に位置づけています。

ハイパースケール事業者向けの需要を先取りする形で、NTT GDCを中心に拠点整備や設備投資を積極化。

次世代通信技術「IOWN」を活用したAI処理の高速化構想も進めており、クラウド・AI処理領域での収益基盤強化が見込まれます。

安定した通信事業に加え、AIインフラ領域での成長ポテンシャルを評価する投資家にとって注目すべき銘柄です。

さくらインターネット(3778):生成AI支援で急成長するDC事業

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さくらインターネットは、生成AIの計算基盤を担うGPUクラウド事業で存在感を高めています。

経産省からの支援を受けたGPU対応インフラ整備や、自社DCの再エネ対応は、国策と連動した成長加速の土台です。

新たなAI企業や研究開発ニーズに対応できる柔軟性と、国内クラウド基盤としての信頼性は中長期の差別化要因。

規模拡大にともなう利益成長フェーズに入りつつあり、生成AIテーマでの成長期待が株価材料になりやすい点も魅力です。

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ソフトバンク(9434):先端AIインフラを内製化で強化

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ソフトバンクは、AI時代における中核インフラ整備を主導する動きを見せています。

旧シャープ堺工場の取得を皮切りに、AI向けデータセンターを自社開発し、通信・クラウド・AIの三位一体体制を構築中です。

施設の一部を外部開放することで、新たな収益源や産業クラスターの形成も見込まれます。

設備投資に対する市場の注目度も高く、成長ストーリーの一環として中長期での株価へのインパクトも期待されます。

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NEC(6701):AIネットワーク融合型の次世代DCを推進

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NEC(日本電気)は、AIや5Gといった成長領域を支える基盤インフラとして、データセンター機能の高度化に取り組んでいます。

国内における再エネ対応DCの新設や、GPU高密度対応の設計は、法人顧客からの信頼性を高める要素となっています。

日本語LLMとの連携も視野に入れ、企業・官公庁向けのAI統合基盤を強化しており、BtoB売上への貢献も期待されます。

安定したSI事業と、次世代技術を軸にした成長領域のバランスが取れており、長期保有に適した銘柄といえるでしょう。

GMOインターネットグループ(9449):開発向けGPU対応DCを自社展開

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GMOは、生成AI向けのGPUクラウド事業を通じて、高収益なインフラサービスに参入しています。

NVIDIAの最新GPUを活用した高性能環境を、自社DCを基盤にスピーディに提供できる点は、他社との差別化要素です。

同社は社内での生成AI活用を実践しており、その経験を外部サービスに還元する形で事業展開しています。

成長テーマに対する高い感度と、安定収益源であるインターネットインフラ事業の組み合わせは、投資妙味のある構成です。

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日立製作所(6501):社会インフラと連動するAI対応型DC

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日立は、社会インフラ領域と連携したデータセンター事業を中長期の成長ドライバーと位置づけています。

社内に専門組織を立ち上げ、エネルギー効率・セキュリティ・AI活用の観点から、企業・官公庁に最適なDC運営体制を強化しています。

カーボンニュートラルや産業DXの追い風を受けやすい位置づけであり、公共向け契約を通じたストック型の収益構造が魅力です。

インフラ・IT融合企業として、安定性と成長性を兼ね備えた投資対象として注目されます。

ブロードバンドタワー(3776):中小AI企業向け都市型DCで存在感

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ブロードバンドタワーは、都市型・小規模データセンターの運営で実績を積み上げ、AIスタートアップへの対応力を高めています。

再エネ活用による地方DCの建設も進めており、電力コストや冷却効率といった課題への対応で競争優位性を確保。

大手にはない柔軟性とスピード感が魅力であり、生成AI需要の裾野拡大によって評価されやすいビジネスモデルを有しています。

新興企業との連携や、ハウジング型収益モデルの成長に期待が持てる銘柄です。