Adobe 1Q決算:Figma買収頓挫で10億ドル費用計上、売上予想弱く時間外急落
Adobeが3月14日、2023年12月〜翌2月期決算を発表。売上高は前年比11%増の52億ドル、営業利益は同じく43%減の9.1億ドルだった。
営業利益が急減した理由は、デザインツール「Figma」の巨額買収が頓挫し、契約解除料として10億ドルを支払ったため。この影響がなければ営業利益は19億ドルとなり、前年比で20%増となる。
業績自体は堅調というわけだが、決算発表後の時間外株価は目下11%の急落。第2四半期の売上予想が52.5〜53億ドル(前年比9〜10%増)と控え目だったことなどが投資家の期待を裏切った。
世間が注目するのは、勃興する「生成AI」の影響だ。OpenAIは2月に動画生成AI『Sora』を発表。Adobeにとっては競合になると見る向きもあるが、経営陣は強気だ。動画が増えれば、それを編集しなければならない。だから追い風であるという。