半導体IP大手「Arm」決算発表後、株価が一日で48%急騰
半導体IP大手のアームが2月7日、2023年10〜12月期決算を発表。売上高は前年比14%増の8.2億ドル。営業利益は同じく45%減の1.3億ドルだった。
一見した限りでは何の変哲もない結果だが、翌日の株価は48%もの急騰。時価総額は1,167億ドルへ膨らんだ。今なお発行済株式の90%を握るソフトバンクグループの株価も高騰。同社の持分は一日で340億ドル増えたことになる。
アームは1〜3月期にも8.5〜9億ドルへの増収を見込むが、一部のAI関連銘柄のように爆発的に伸びるといった形ではない。通期でも約32億ドルという売上予想で、前年比では約20%の成長となる。
それにも関わらず、株式市場がアームへの評価を大きく引き上げた背景には、今後の成長性がある。今回の記事では、AI時代の最重要企業の一つであるアーム最新決算について紹介する。
まず前提として、アームの大まかなビジネスモデルを改めて確認しておこう。