Amazon決算:大規模解雇など効率化推進、AWSは短期収益より「顧客志向」を優先
米Amazonが4月27日、2023年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比9%増の1,274億ドル、営業利益は同じく30%増の48億ドルだった。為替影響を除くと、11%の増収である。
「不透明な経済状況の中、チームが顧客のために提供するサービスについて、気に入っている点がたくさんある。」前向きなコメントを発表したのは、2021年に創業者ベゾスの後を継いだアンディー・ジャシーCEOだ。
コマース事業では物流ネットワークのコスト効率を高め、顧客の手に商品が渡るスピードを早めた。2023年には、Amazonとして史上最速の『Prime』会員向けデリバリーが実現できる見込みだという。
広告事業では機械学習技術への投資を続け、その売上成長を支える。そしてAWS事業では、景況感が悪化する中で企業がクラウド支出に慎重になる影響を受けている。それでも当のAmazonは、むしろ顧客が節約するのを支援しようという姿勢だ。
Amazonの決算にはEコマースはもとより、個人消費やクラウド全般の需要のトレンドを垣間見ることができる。経営陣がカンファレンスコールで何を語ったのか、そのポイントをご紹介する。