AI向けサーバー製品などで加速する「スーパーマイクロコンピュータ」とは?
今の株式市場で力強いモメンタムを見せている企業に、スーパーマイクロコンピュータ(以下、スーパーマイクロ)がある。シリコンバレーに本拠をおく、サーバー製品などのメーカーである。
創業したのは台湾出身の起業家チャールズ・リャン(Charles Liang)。1993年よりサーバー関連製品の製造販売を続け、昨年は大きな波に乗った。2023年度第2四半期(=2022年10〜12月)の売上高は18億ドルで、前年比54%増。
同社が掲げるのは「アクセラレーテッド・コンピュート・プラットフォーム」。クラウドやAI、5G、それからエッジコンピューティングといった現代のコンピューティング需要を満たすための製品群だ。
創業以来、同社は一貫して黒字経営を保ってきた。当初は部品やサブシステムから始まり、成長とともに完成品としてのサーバー・ストレージ製品へと領域を拡大。今回の記事では、その事業と展望についてご紹介する。
リャンCEOによると、スーパーマイクロが今後目指すのは、より高付加価値な「総合ITソリューション」への進化だという。特に重視するのは、GPUやAI領域への展開だ。