Amazonエコシステムで急成長「アグリゲータービジネス」とは?
インターネット通販の巨人「Amazon」。日本でもその利用率は高く、MMD研究所による2020年の調査では、利用経験のある総合ECサイトとしてAmazonの名を挙げる人が69.7%にのぼった。
その中でも、世界で特に利用が伸びているのが「Amazonマーケットプレイス」。サードパーティーの売り手とユーザーがAmazon上で取引できるプラットフォーム事業だ。
調査会社Market Pulseの「Marketplaces Year in Review 2021」によると、Amazonマーケットプレイスの流通取引総額(GMV)は2019年時点で約2,000億ドルだったが、パンデミックを経た2021年には3,900億ドルに倍増。GMVの約63%はAmazonマーケットプレイス由来だという。
マーケットプレイスの拡大を背景に、世界各国で「アグリゲーター」と呼ばれる企業が次々と生まれ、急成長を果たしている。その事業は、将来性のあるサードパーティーの販売業者やブランドを買収し、自社のノウハウを使って成長させることだ。