医師版LinkedIn「Doximity」米国医師の8割超が登録、遠隔診療に参入
今回ご紹介するのは、6月24日にニューヨーク証券取引所に上場した「Doximity」という会社だ。
手がけるのは、医療従事者の交流や情報収集、転職活動などを効率化するプラットフォーム。医師向けの「LinkedIn」としても知られる。
業績は右肩上がりで伸び、2021年3月期の通期売上は前年比78%増の2億ドル。営業利益率は25.7%と高収益だ。足元の時価総額は90億ドルに迫る。
アメリカに住む医師の実に80%超が登録し、Doximityは業界における必須サービスとなりつつある。昨年には遠隔医療サービスへ進出、事業領域の拡大も進む。
日本のエムスリーとも比較されるその事業モデルについて、IPO時の目論見書を中心に整理していこう。
Doximityの設立は2010年。創業者であるジェフ・タングニー(Jeff Tangney)は過去にもヘルスケア企業の上場に携わった経験を持つ。