「ロケット配送」のクーパン初決算!物流革新で成長つづく、飲食宅配も急拡大
Coupang

韓国のインターネット通販大手「クーパン(Coupang)」の成長が続く。5月12日に発表した2021年1〜3月期決算は、売上高が前年比74.3%増の42億ドルとなった。

年末商戦で活況だった前四半期比でも10.6%の増収だ。一方、営業赤字は2.7億ドル。開示された数値のある2019年以降、全ての四半期で赤字である。

今回は3月の新規上場以来、初めての決算だ。上場初日の時価総額は840億ドルを超え、楽天やZホールディングスを軽々抜き去った。株主であるソフトバンクグループのビジョンファンドへの利益貢献額は250億ドルほどだ。

使命に掲げるのは 「クーパンなしでどうやって生きればいい?」 と思ってもらえる世界を作ること。主力のオンライン通販事業の強化はもちろん、フードデリバリーや動画配信サービスにも手を広げる。

熾烈化する競争市場でポジションを掴むため、文字通り徹底的な戦略を進める。決算カンファレンスコールの内容を軸に、そのユニークな施策についてご紹介したい。

社会的ニーズに対応した「夜明け配送」

クーパンといえば、象徴的なのが圧倒的な配送スピードだ。2014年に開始した高速配送サービスは「ロケットデリバリー」。

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