中国発LGBTQ向けデーティングアプリ「BlueCity」がNASDAQ上場へ
中国でLGBTQ向けにデーティングアプリを提供する「BlueCity」がNASDAQにIPOを申請し、申請資料(F-1)が公開されました。
申請資料の表紙によれば、BlueCityは「中国最大のLGBTQコミュニティ」であるとのこと。世界210カ国以上に登録ユーザーがいるといいます。
2019年の売上は前年比+51.4%増の7.6億元(114億円)と100億円を超えています。収益性も改善傾向にあり、少しずつ黒字に近づいています。
BlueCityがどのような企業なのか、上場申請書類を整理していきます。
BlueCityの原点は、Baoli Ma氏が2000年に立ち上げた「Danlan.org」というサービスにあります。
警察官だったMa氏は、自身がゲイであることを公にできずにいました。そこで、LGBTQにフォーカスしたオンラインフォーラムとして「Danlan.org」を開設。Ma氏は会員ナンバー1番として運営にあたります。
Danlan.orgの利用者が増えていき、2006年以降は数人のボランティアと共同運営を開始しました。Ma氏とDanlan.orgはHIVの周知・予防促進活動にも注力し、組織も徐々に拡大。Ma氏は2011年に警察官を辞めて法人化を決意し、従業員34名とともにBlueCityを起業しました。
翌年にはモバイルアプリ「Blued」をリリースし、SNSサービスを拡大。現在は登録者数4,900万人を抱えるまでに成長しています。
BlueCityは大きく5つのサービスを運営しています。