おはようございます!
「飽食の時代」と言われて久しい現代において、大きな社会的課題と言えるのが「肥満の増加」です。好きで太っている人は別に良い気もしますが、必ずしもそうじゃないケースが多いはず。
ゲイツ財団の共同研究によれば、世界の3人に1人は過体重。中でも問題は、「子供の肥満化」が急速に進んでいること。
人口が多い20カ国のなかで、成人の肥満率が最も高いのはエジプト(35%)で、子どもの肥満率が最も高いのは米国(12.7%)だそう。
この統計もそうですが、アメリカ合衆国における肥満はかなり深刻。その結果としてもたらされているのが、「糖尿病の蔓延」です。
ハーバード大などの調査によると、2030年にはアメリカの成人のうち49%が糖尿病になるという試算が出ています。しかも、成人の24%は「重度の糖尿病」。
中でも、女性(28%)や黒人(32%)、低所得層(32%)において、特に重度の糖尿病にかかる人が増えるとのこと。
現時点でも、アメリカの糖尿病はすでに深刻です。 2015年の糖尿病にかかった成人の割合は39.8%。人口にして9,330万人と、日本の成人人口(1億人強)と大きく変わらないくらいの規模です。新橋で見かけるサラリーマンが全員糖尿病にかかっていたらと考えると、かなり深刻です。
アメリカにおける糖尿病関連コストは1,470億ドルにのぼるとまで試算されています。やはり低所得層での比率が高く、その数が現状多いと言われるヒスパニック系や黒人では、すでに半分近くが糖尿病の影響を受けているとのこと。
参考:Study estimates that half of US adults will be obese by 2030