アメリカとイランはなぜ対立しているのか?現代イランのルーツから司令官暗殺まで
おはようございます!
年明けでニュースが多くないというのもあるのですが、今回は一つのニュースを掘り下げて図解するという形で進めたいと思います。
取り上げるのは、アメリカ軍によるイランのソレイマニ司令官の暗殺です。ここまでいくと戦争では?と思ってしまいますが、トランプ大統領は「戦争を始めるためではなく、止めるため」だったと発言。
そこで今回は、そもそもアメリカとイランがなぜ対立しているのか、これまでの経緯を5枚のスライドに整理します。
そもそも「イラン」という国の経緯について、軽く復習しておきましょう。
現在につながるルーツと言えるのが、2500年ほど前に誕生した「ペルシア帝国(アケメネス朝)」です。その後は王朝が変わっていきましたが、飛鳥時代にはシルクロードを通って運ばれたガラス器などが日本にも伝わったことで知られています。
今でも有名な「ペルシャ絨毯」は紀元前7世紀には主要産業として確立しており、独特な文様が世界に広がっていきました。ペルシャの打弦楽器「サントゥール」は、ヨーロッパに伝わって「ピアノ」のルーツになったとも言われます。当時の宗教は「ゾロアスター教」。
イスラム国家となったのは、ササン朝ペルシアが滅亡し、モンゴル帝国の侵攻などを経て、1501年にイスラム教シーア派を国教とするサファヴィー朝が成立したとき。このとき本格的に、イラン一帯は「イスラム国家」としての道のりをたどることになります。
その後も王朝が入れ替わったイランですが、1925年から1979年までのイランを統治したのが「イラン最後の王朝」であるパフラヴィー朝です。