先々週、先週に引き続き、今週も近年、IPOをした企業についてその後の業績をまとめていきたいと思います。
今回は2017年にIPOを行った日本企業について、売上成長率を切り口にまとめていきます。
IPO後、通期ベースで最も売上成長率が高かったのは、「シェアリングテクノロジー」でした。直近の売上成長率は169%。2018年IPOした企業の中で最も高い売上成長率を記録した「and factory」の178%に匹敵する成長率を記録しています。
2番目に高い売上成長率を記録したのはロコンド。直近の売上成長率は69%となっています。シェアリングテクノロジーの169%と比べると、やや見劣りしますが、通期売上ベースで69%も成長する企業はなかなかいません。
ここからは売上成長率上位10社に絞って、直近2年間の四半期業績の推移について確認していきます。まずは四半期売上から。
売上規模が10社の中で最も大きかったのは、「オプトラン」。オプトランは成膜装置の開発設計製造を行っている企業です。成膜装置とはLED照明やタッチパネルの防汚技術などに応用される機器だそうです。(事業紹介、企業IRページ、最新決算説明資料)
2番目に売上規模が大きかったのは、「UUUM」。UUUMはストクリが定点観測が行っている企業でもあります。(最新決算まとめ)
続いて、四半期営業損益の推移について確認してみます。
売上同様、「オプトラン」だけが規模ベースで頭一つ抜けており、2017年12月期(2017年9月-12月)以降、営業黒字が続いています。
オプトランを除いて、四半期ベースで営業黒字が続いている企業は、ソウルドアウト、SKIYAKI、PKSHA Technologyの3社となっています。
ここからは売上成長率上位10社のうち、ストクリで普段カバーすることができていない5社について詳しく見ていきたいと思います。