営業利益35%増加もそのほとんどは含み益?ソフトバンクの2017年度2Q決算まとめ
昨日、ソフトバンクグループの2017年度上期の決算が出たので、チェックしてみます。
代表の孫正義氏の決算説明プレゼンは素晴らしいですが、あまりにエンタメ過ぎてデフォルメされている部分もあり、ファクトの把握には適していない面があります。
なので本エントリでは、淡々と事実を並べていきたいと思います。
まずは全体業績の変化です。
売上高は4.27兆円から4.41兆円ということで、3.3%の増加となっています。
営業利益は6473億円から8748億円へと2000億円増加し、増加率も35.1%にのぼっています。
しかし、注意するべき点は「SVF(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)」の営業利益が1862億円含まれていることです。後述しますが、これは保有株式の「含み益」に過ぎないため、利益として含めるのは少し抵抗を感じます。
SVFを除いた営業利益は6473億円から6886億円に増加し、6.3%の増加となっています。
ソフトバンクグループの売上高はそれほど大きくは変わっていないようですが、その内訳はどのようになっているでしょうか?
まずは同社の6つの事業セグメントとその内容を軽く表にしておきます。