卸売から小売業への転換に成功し、成長してきたABCマート
今回は靴の小売チェーンとして有名なABCマートについてまとめます。
輸入販売商社として創業
ABCマートは1985年に靴と衣料の輸入販売商社「国際貿易商事」としてスタートしました。
翌年にはイギリスの靴ブランド「HAWKINS」の国内総代理店となります。
1990年には(有)エービーシー・マートを設立し、上野アメ横、渋谷に『ABC-MART』を4店舗出店します。
1991年にはVANSの国内総代理店となりますが、初期は卸売業者としての事業が中心だったようです。
1994年にはVANSの国内商標使用契約を結び、翌年にはHAWKINSの商標権を取得するなど、海外ブランドの「自社ブランド化」を進めます。
2000年にジャスダックに株式を上場すると、2002年にエービーシー・マートを吸収合併、卸売から小売への転換を始めます。社名もエービーシー・マートに変更。
2004年に卸売事業をやめ、2005年にはレディースブランド『NUOVO COLLECTION』を生みます。
2010年にはユナイテッドアローズによるTOBに応じ、非持分法適用会社となります。
2012年には米国LaCrosse社を株式公開買付けで買収、完全子会社化。
卸売業からはじまり、海外ブランドを取り込みながら小売業へ転換してきたのがABCマートという会社であることがわかります。
2004年以降の業績は次のように推移しています。