アリペイとWechat Payのユーザー数は10億!「中国」がキャッシュレス大国になった経緯
日本のキャッシュレス化の遅さが話題にあがる一方、中国のキャッシュレス化についてよく耳にします。
そこで今回は「どのように中国がキャッシュレス大国になったのか」「現在はどのような状況なのか」について、できる限りまとめていきたいと思います。
まずは中国のキャッシュレス比率について確認してみます。
(引用:経済産業省)
2015年のデータではありますが、中国のキャッシュレス比率は60%となっています。
日本のキャッスレス比率18%と比べると大きく進んでいますし、これから3年経った現在ではさらに上昇していることは間違いありません。
キャッシュレス化の割合では韓国の方が高いものの、そもそもの規模では中国が圧倒的です。
なおかつ、韓国がクレジットカード中心なのに対して中国ではクレジットカードはそれほど普及しておらず、「モバイル決済」を中心に普及したことなどが大きな違いです。
それでは、どのような経緯で中国がキャッシュレス大国になったのか見ていきましょう。
1997年、招商銀行がインターネットバンキングサービス「一網通」を開始しました。
2000年には、中国工商銀行と中国銀行が携帯電話から残高照会や口座振込などができるモバイルバンキングサービスを開始します。