M&Aで売上規模が5倍以上に!航空券にとどまらずスポーツウェアにも進出した「アドベンチャー」2018/6期決算
国内OTA(オンライン旅行会社)の一角、アドベンチャーの決算についてまとめます。
アドベンチャーは、国内格安航空券の予約サイト「スカイチケット」を運営する会社。
女優の玉城ティナを広告塔に起用し、サービスサイトにも掲載しています。
それでは、営業収益の推移から見てみましょう。
4Qの営業収益は88億円と、とんでもないことになっています。
前年同期が15億7,500万円だったので、5倍以上に拡大していることになります。
後で詳しく確認しますが、この大きな増加は3Q(2018年1〜3月)に子会社化した「コスミック流通」「コスミックGC」「wundou」の収益が上乗せされたため。
営業利益の方はどうでしょうか。
基本的にアドベンチャーは「まずは規模の拡大を優先」という経営姿勢で、短期的な利益についてはあまり気にしていません。
それでも全体として徐々に増えてはきており、直近の営業利益は9,100万円となっています。
キャンセル後の旅行取扱高は212億円を突破。
前年同期と比べて68.2%の拡大となっています。これは純粋に「スカイチケット」の成長のようです。
4Qにおけるアドベンチャー本体の営業収益は24億円ほどですから、以前と同じように取扱高の10%強が営業収益となっています。
アドベンチャーといえば、営業収益に対してかなりの割合を広告宣伝費に費やすことで有名ですが、そこに変化はあるでしょうか。
まずは営業利益率の変化から確認します。