金融危機による不振で親会社に見放されるも復活!融資のアフィリエイトで6億ドルを売り上げる「LendingTree」
レンディングツリーはローン希望者と金融業者をマッチングするサービスを提供しています。
(ホームページ)
創業者のDoug Lebda氏(1970年生)はMBA取得後、会計系コンサルティングファーム『PwC』で勤務していました。
ある日、彼は住宅を購入するためのローンの手続きがあまりに複雑なことに気づき、融資手続きを簡略化できるようなサービスを提供しようと考えました。
そして1996年にCreditSource USAを設立し、1998年にレンディングツリー(Lending Tree)に社名を変更しました。
レンディングツリーは2000年、NASDAQに上場を果たします。
2003年にはアメリカのメディア・インターネット企業グループ『IAC』によって買収されます。
しかし2007年から起こったサブプライム危機により業績が悪化し、2008年にIACから独立しました。
レンディングツリーの売上と営業利益の推移は以下の通りです。
レンディングツリーの売上は2007年から2011年の期間で大幅に減少し、サブプライム危機が起こった2007年と翌年の2008年には大きな営業赤字となっています。
しかし2011年以降、順調に回復し2017年度の売上は6億ドルを突破。
営業利益も2015以降黒字化し、2017年の営業利益は3313万ドルとなっています。
今回は、レンディングツリーの詳しい事業内容とV字回復を達成した要因について見ていきたいと思います。
レンディングツリーはオンライン上で、顧客と融資業者のマッチングサービスを提供しています。
彼らのビジネスモデルは非常にシンプルです。