日本企業のうち中小企業が占める割合は99.7%と、国内のほとんどが中小企業となっています。
今回はそんな中小企業をクラウドサービスやIT技術者の派遣でサポートしている「ラクス」についてまとめていきます。
(ホームページ)
創業者の中村崇則氏は大学卒業後NTTに就職。
当時のNTTはアメリカで開発されたインターネット関連のツールを導入していました。
中村氏は電子メールに可能性を感じ、多くの人にインターネットを使ってもらいたいと考えるようになったそうです。
起業志向の強い同期5人とNTTで仕事を行いつつ、合資会社DNSを設立。
5人は就業後に集まり、メーリングリストサービスの開発をしていました。
設立1年後に売上が立ち始めたためNTTを退職。
ネットバブルが到来していたこともあり、VCから出資を受けつつ順調に業績を伸ばしました。
しかし、桁違いの資本力を持った米国企業がメーリングリスト事業に参入してきて潮時を悟った中村氏は楽天に売却。
売却益を元手とし、2000年11月にラクスの前身となるアイティーブーストを設立しました。
アイティーブーストではITエンジニアスクールをしていました。
エンジニア向けの個人塾のようなもので、不景気で転職スキルを求める需要が高かったため、初年度から3億円の売上を達成。
2001年にはメールの共有・管理ができる「メールディーラー」の開発を始めとしてクラウド事業をスタート。
2002年には社員の技術者を派遣するIT人材事業を開始。
事業を拡大していく中でエンジニアスクールは市場規模が小さく、労働集約型のビジネスであることから長く続けられないと考え、2006年にクラウド事業をメイン事業にしました。
市場の拡大に伴い成長を続けていき、2010年に社名をラクスに変更。
2015年にはマザーズへと上場しました。
低価格で導入できるクラウドサービスを軸に、中小企業のIT化のサポートを応援し続けています。
それではラクスの業績を見てみます。