Snap3Q決算:売上続伸もiOS変更による影響懸念、株価25%以上急落
10月21日、Snapが2021年7〜9月期決算を発表した。米国の若者層を中心に人気のコミュニケーションアプリ「Snapchat」を手がける会社だ。
2020年より本格化したパンデミックにおいて、Snapは大きく市場からの評価を高めた企業の一つだった。2020年3月から2021年9月までの間に株価は約8倍まで膨れ上がっている。
ところが今回の決算直後、同社の株価は急落した。それも尋常な下がり幅ではない。わずか1日で25%以上も暴落したのだ。
売上推移を見るだけでは、Snapのどこに問題があるかはわからない。市場予想を下回ったとは言っても、前年比57%の増収。売上高は10億ドルの大台を超えて、なおこの成長率である。
今回のSnap決算における焦点は、Appleが「iOS 14.5」で取り入れたプライバシー周りのアップデートの影響が顕在化したことにある。恐怖は他のSNS企業にも伝播し、Facebook、Twitter、Pinterestも株価を5%前後下げている。
このような中でSnapの経営陣、特にCEOのエヴァン・スピーゲルは何を語ったのだろうか。今後はどのように事業の持続的成長を目指すのか。決算報告の内容を紐解く。