ルーマニアから世界へ!RPAのリーダー企業「UiPath」が新規上場へ
RPA領域をリードしてきたベンチャー企業「UiPath」が近くニューヨーク証券取引所に上場する。
「RPA」とは「Robotic Process Automation」の略。世の中には、「エクセルのここからここへと数字を移しかえる」といったパソコン上の単純作業が膨大に存在する。
AI技術を駆使して、退屈な作業を自動化してしまうというのが、RPAの主なコンセプトだ。UiPathは2005年に創業し、世界的なパイオニア企業として領域を開拓してきた。
驚くべきは、その規模と成長性だ。1年分のストック収入の大きさを指標化した「ARR」は5.8億ドル(前年比65%増)。COVID-19影響などなかったかのように、一貫した成長が続いている。
もう一つ興味深いのは、UiPathがルーマニア発の企業ということ。テクノロジー・ハブから遠く離れた地から、どのようにして世界的なベンチャーが生まれたのか。創業からの経緯や目論見書の内容について確認していこう。
創業者のダニエル・ディネス(Daniel Dines)はルーマニア出身。マイクロソフトの開発者として5年間働いた後、2005年に故郷ルーマニアのブカレストに戻って新たな会社を始める。