Grab、世界最大規模のSPAC上場へ:多市場・多事業展開の成長戦略
4月13日、シンガポールに本拠をおく「Grab」がNASDAQ市場に上場予定であることを公表。IPOプロセスはいわゆる「SPAC」との統合を通じて行われる。
評価額は396億ドルにものぼり、SPAC上場としては史上最大規模。そして、東南アジア企業の米国上場においても最大のものとなる見込みだ。
今回の記事では、Grabの創業からの経緯について確認した上で、同社のビジネスモデルや今後の展望などについて一通り整理したい。
Grab創業者のアンソニー・タンは、マレーシア有数の富裕な一家に生まれた。一族が経営するのは、国内最大級の自動車会社「Tan Chong Motors」である。アンソニーの祖父がゼロから創業した会社だ。