新たに上場するStripeの競合「Marqeta」とは?
フィンテック企業「Marqeta」が近くナスダックに上場する。企業向けにクレジット/デビットカードの発行を支援、そのためのAPIを提供する企業だ。
2020年5月時点での評価額は43億ドル。コロナ禍ではデジタル決済の需要が加速し、Marqetaの事業も大きく成長した。
デジタルコマースが普及した現代、「決済」に関わるサービスを展開している企業は多い。日本では「PayPay」などのキャッシュレス決済サービスが目立つが、強いのは目に見えるプレイヤーだけではない。
代表的なのが「Stripe」だ。オンライン事業者がクレジットカード決済を簡単に導入できるAPIを提供し、手数料として3%前後を徴収。いわばデジタル産業の「消費税」のような存在になり、高収益を享受している。
Marqetaは、Stripeと競合する存在だ。一方で参入のアプローチは異なり、十分に差別化されたソリューションを展開してきた。今回の記事では、その創業からビジネスモデル、成長戦略について紐解こう。